
怖くない 痛くない治療を
歯医者さんに対する患者さんのイメージは「怖い」「痛い」が圧倒的に多いイメージです。私どもはこのような「怖い」「痛い」イメージを払拭し、正しい歯の治療を提供しています。
麻酔注射などにも細心の注意を払い、患者さんにとって「怖くない痛くない治療」に日夜努力しております。
虫歯の原因
むし歯は、飲食物(砂糖)、歯、むし歯菌、時間の4つの要因がすべて重なった時に発生します。
①飲食物(砂糖)
飲食物中の砂糖は虫歯菌が活動するためのエネルギー源となり分解されて酸となります。
②歯
歯の質が弱い,あるいは歯並びが悪いと虫歯にかかりやすいです。
③むし歯菌
病気の原因です。口の中に常にいます。増えれば増えるほどむし歯になりやすいです。
④時間
口の中に食物が入っている時間,あるいは歯にむし歯菌がついている時間が長いほどむし歯になりやすいです。
4つの要因が重なり、むし歯ができるまで
人の口の中には300種類を超える菌が住みついており、そのうちの十数種類が虫歯菌です。
急速に進行する乳歯の虫歯の原因菌は、ミュータンス連鎖球菌です。
一般にミュータンス菌と呼ばれているもので、食べ物の糖質をもとにネバネバしたプラーク(歯垢)を作り、歯の表面にくっつきます。
プラークの中ではミュータンス菌が糖質をエサに分裂してどんどん仲間を増やしていきます。
そのときにできる酸が歯のエナメル質や象牙質を溶かしていく、これが虫歯の正体です。
生えたばかりの乳歯は石灰化が不十分なためエナメル質が弱く、虫歯になりやすのです。
ミュータンス菌はほかの虫歯菌に比べて非常に強力で、弱い乳歯はあっという間にひどい虫歯になってしまいます。
生えてから2年くらいかけ、歯は唾液や食べ物からカルシウムやリンを取り入れて硬くなっていきます。
この2年間は乳歯の虫歯予防に特に気を配らなければいけません。
乳歯の虫歯を作るミュータンス菌は日本人のほとんどの口内にいるため、ずっと常在菌だと思われていました。
ところがこの菌は、お母さんや周りの大人たちから唾液を介して子供の口に移るのだということが判明したのです。
赤ちゃんに口づけしたり、離乳食の箸やスプーン、コップを共有したり、口移しで食べ物を与えたり、といったことが感染の原因となります。
従来、この危険が最も大きいのは奥歯が生えそろう1歳7カ月ころからの1年間とされてきましたが、最近では6歳臼歯が生えるころが第2の危機といわれています。
歯のしくみ

エナメル質
人体の中で一番硬い組織で、歯の中で一番虫歯の抵抗力が強い部分です。
象牙質
歯髄(神経)のまわりを構成している部分で、虫歯でエナメル質のバリアが破られると象牙質では速度を速め、急速に広がります。
歯髄
一般的に神経と呼ばれている部分です。痛みを感じる神経と、水分や栄養を供給する血管からなっています。
歯根膜
根の表面と歯槽骨をつないでいる組織で、かんだ時の感覚を感じる部分です。
歯槽骨
歯を支える部分の骨のことで、歯周病が進行すると破壊されていきます。
虫歯の進行

CO「初期むし歯」
状態
歯に穴はあいていないが、表面が溶かされてつやがなくなり白く濁って見えたり薄い茶色になる。
症状
痛みなどの自覚症状はない。

C1「エナメル質層内のむし歯」
状態
歯の表面(エナメル質)に限局して欠損(穴)ができている状態。
症状
痛みやしみる感じはない。

C2「象牙質まで進んだ むし歯」
状態
むし歯が歯の内部に広がり象牙質まで進んだ状態。
症状
冷たい飲食物等で痛みを感じる。

C3「歯髄まで進んだ むし歯」
状態
むし歯が歯髄(神経)まで進んでいる状態。表面の穴は必ずしも大きくなく、内部で広がっていることがある。
症状
激しい痛みがある。

C4「歯冠部分がこわれ、歯の根の部分残った むし歯」
状態
歯冠部(歯肉から上の見える部分)がほとんど崩壊し、歯根だけ残った状態。
症状
歯髄(神経)が死んでしまい、痛みがなくなる。
歯髄が露出し、細菌に感染すると根の先に膿が溜まったり、
痛みが起きることがある。放置すると全身の健康を害する病巣となる。
この態になると、保存治療は困難になり、通常は歯を抜くことになる。